理想の死に方



理想の死に方がある。

命が終わった瞬間にすーっと消える、という死に方である。

体が霧のようになっていって、そのまま空気に混ざって消えたい。


死んだら死体がのこるっておかしいとおもう。だって死んだのに、魂はそこにいないのに身体があったら自分が生きていた証拠があるじゃん。そんなの意味無いとおもう。


さらに欲を言うなら死んだらその瞬間に、わたしに関する記憶は忘れてほしい。私が教えたこととか生活に役立つこと(伝えられるかは別として)以外の私と話したり遊んだりした記憶が、私に関わった人全員の中から消えてほしい。

だって死んだあと死体がのこって、私がいた証拠が残ってたら迷惑かけてしまうじゃないですか!自分で自分のことどうこうできなくなっちゃったのに置いていっちゃ跡を濁しまくってる。


綺麗な最期を迎えたい、これだけは絶対に譲れない。

生きてる時につらかったり汚かったからせめて死ぬ時はきれいに消えたい。